競合店に勝つためには
いかにして競合店に勝つか!頭を悩まされる問題です。
そこで有名なビジネスの法則で「ランチェスターの法則」というものがあります。
第一次世界大戦時にイギリスの航空工学の先生でランチェスターという方が提唱した戦闘の理論です。まぁ、武器の数とか軍隊の数が敵とどれくらいの差があれば勝てるかを法則化したものですね。
現在では、これをビジネスに応用して、どのようにすれば競合店(敵?)に勝つことができるのかを数字として表すことができます。
数学的なお話にもなるので簡単に説明しますと・・・。
市場のシェアのお話です。
シェア74%・・・独占的シェアであり他の追随を許さず圧倒的な安定を得る
シェア26%・・・トップシェアの最低ライン。これより下のシェアでは、仮にトップであっても安定してはいない。
シェア11%・・・影響シェア。市場に影響を及ぼせるライン。
シェア7%・・・市場への影響は薄く、撤退も視野にいれる。
「へぇ~」って感じですね。
しかし、よくよく考えると地域に同じような店が2店舗あり、その1店舗がシェア74%あったとしたら、もはや逆転不可能ってことです。
自分の店が74%のシェアがとれていれば、もう1店舗はシェアが26%以下なら余裕!絶対負けることはないわけです。
74÷26=√8
2店舗間のシェアが√8以上離れてしまえば、もはや売り上げが逆転することはないわけです。(√8=2.82倍)
ただし、これは1対1の場合ですので、複数競合店がある場合にはランチェスターの法則の第二の法則が適応されます。
複数店舗がある場合には、√√8となるので1.68。おおよそ、1.7倍の差を多店舗につけることができれば多店舗には負けることがなくなるというわけです。
つまり、この1.7倍を目指してお店を経営することで長期間地域一番店を維持できるってわけです。
うわ~。競合店のあのデカい店に1.7倍の差を付けるなんて無理。そもそも、その1.7倍の差を付けるための方法を知りたいんじゃ!!!
って話ですよね。
しか~し!!!
このランチェスターの法則は、なにも店舗の売り上げ全体のみに適応される法則ではありません。店の広さもそうですが、商品力にも使える法則なんです。
つまり、店の広さでは勝てないにしても、一点突破。例えば、洋服屋さんだったらインナーだけは、他店の1.7倍の品ぞろえをする。などといった一点突破から始めればいいわけです。
ただし、なんの考えもなしに適当な商品群を1.7倍品揃え増やすと命取り・・・。自分のお店で売れている商品。競合店と比べ、勝ち目のある商品。市場でも需要が十分にある商品で勝負しましょう。
得意な分野では1.7倍以上の差がつくように戦略を組み、不得意な分野は1.7倍以上の差が開かぬような戦略が必要とされるんですね。