セブンイレブンのセブンプレミアムはなぜ売れるのか?
セブンプレミアムというセブンイレブンのプライベートブランドは2007年から導入されています。
2008年の売上高はおよそ2000億円。しかし、これが2019年には1兆4000億円以上にも膨らみます。
セブンプレミアム以前にもダイエーのセービングやイオンのトップバリューなどがありました。これらは品質をナショナルブランドの商品とほぼ変わらず価格を抑えた商品。消費者としては価格が安くて品質が変わらないならプライベートブランドの商品でいいと感じる訳です。
販売側としてはプライベートブランドは価格競争に巻き込まれることも少なく、同等の品質で低価格なプライベートブランドの置いてあるお店に来てくれるので集客も見込めるのでメリットは大きいのですね。
しかし、2010年にセブンイレブンはセブンプレミアムゴールドを発表します。
これがライバルとするのは、同等の商品のナショナルブランドではなく専門店の味。
同じ棚に並ぶナショナルブランドより同等品質で価格が安いプライベートブランドという従来の路線から変更し、価格はナショナルブランドよりも少し高いが専門店がライバルとしたのです。
価格というプレミアムブランドの魅力から美味しさの追求にシフトしたのです。
これが自分へのご褒美や手作りする時間がないご家庭などから大きな指示を得たのですね。
近年、オリジナルブランドが増えていると感じますが、ヨーロッパではオリジナルブランド比率は3〜4割と言われているので日本でもオリジナルブランドが更に広がっていくと思われます。
また、製造業と違い海外進出が難しいと言われる食品メーカーは国内での売り上げを伸ばすのに固執する傾向がが強く食品は特にさらならプライベートブランド戦争が広がりをみせるのではないでしょうか。