社員のモチベーションを上げるには「えこひいき」が効果的
「えこひいき」というと何だか他の社員から不満が上がりそうと考え控えているリーダーの方も多いのではないでしょうか。
確かに1人だけを「えこひいき」したのでは不満も上がってきます。
しかし、全社員に「えこひいき」をすることが出来ればそれに越したことはありません。
どういうことなのか?
売り上げを上げるために顧客満足度を上げようと考えているのであれば、「まずは従業員満足度」!頭ではわかっていてもなかなか実行することは難しいものです。
従業員の満足には外部的要因と内部的要因があります。外部的な要因とは給料や昇進などがありますが、すぐにそれらを満足させられる権限を持つリーダーは多くはありません。多くのリーダーが目指すものは内部的要因。これは言い換えればやりがいや楽しさによるモチベーションです。
つまり、内面から浮き上がってくる「やる気」ってわけです。
組織心理学のアダム・グラントも「内発的動機を強く持つ人の方が創造的な成果を出しやすい」と言っております。
では、どのようにこの社員の「やる気」を上げていけばいいのか?
有効とされている手段のひとつに1on1というのがあります。上司と部下が1対1で話し合う手法でこれを行うことで悩みややりたいことなどを聞き出します。
普段は聞かれることも言うこともないので「考えることすらやめてしまう」社員がとても多いのです。それを定期的に聞き出す機会を設けることで「考え」「実行」してもらうわけです。
また、心理学的にもこれを行うことでリーダーと部下との心理交換関係が結ばれ、部下は「えこひいき」、つまり自分は他の社員よりも期待されている、話を聞いてもらっていると思い込むのです。そうすることで、その社員のモチベーションは驚くほどに向上します。
これを一人ではなく、複数人、できればすべての部下に行うことが出来れば部下全体のモチベーションの向上につながるわけです。
また、部下との会話でアイデアをもらうこともありますし、部下の適正を知り、適材適所の配置することも可能となります。