商品陳列と棚割りで売り上げを劇的に上げる!
商品陳列
商品陳列の基本は、見やすい、探しやすい、選びやすい、手に取りやすいにかぎります。
では、どういった陳列にすれば、見やすく、探しやすく、選びやすく、手に取りやすい陳列となるのか?
それには、人の視線の動きを考える必要があります。
商品陳列では、縦割り陳列と横割り陳列がありますが、一般的にはお客さんが見やすいのは縦割り陳列といわれています。商品によって横割り陳列を取り入れた方がいい部門もありますが、基本は縦割り陳列です。
たとえば、衣料品を取り扱うお店でワイシャツを横割り陳列していたとします。一番上にボタンダウンシャツ、その下に開襟シャツ、その下にオックスフォードシャツ、その下に柄物のシャツ。ボタンダウンのシャツを探していたお客さんは自分の目線の高さにあるのが開襟シャツやオックスフォードシャツであるために素通りしてしまうかもしれません。
これが、シャツの種類ごとに縦割り陳列、さらに色ごと、サイズごとにも縦割り陳列なら歩いてきたお客さんはお目当てのボタンダウンシャツの位置で立ち止まります。そして、自分の好みの色を探して、合うサイズを探して手に取るという具合です。
さらに見やすく、選びやすくするのであれば、人間の視野範囲は左右120度といわれていますので通路の幅などにもよりますが、1.5mから2m程度の幅で商品カテゴリーを分けて縦に陳列します。また、見やすい高さ(ゴールデンゾーン)は女性ターゲットなら60~150㎝。男性がターゲットなら70~160㎝ですので、このゾーンに売れ筋商品を並べます。また、目線の動きは左から右に動く人が多いので売れ筋商品は右に。また、売りたい商品は売れ筋商品のさらに右に陳列します。
繰り返しになりますが、棚割りの原則は目線の動きを意識した陳列となります。
「上から下へ、左から右へ」
これが、一般的な人の目線の動きです。
基本は、高利益率商品は上、低利益率商品は下。ブランド力、人気商品は上、ブランド力も人気もない商品は下。高単価商品は上、低単価商品は下。売れ筋商品、売りたい商品は右です。
ただし、横割り陳列の方がいい場合もあります。同一商品の量感を出すとかです。
横並びに同じ商品が10個並んでいると目につきますね。
また、棚板の関係上、横割りじゃないと見づらくなるケースなどもあります。その場合は、横割り陳列もいいのですが、品種のくくりなどわかりやすくする工夫が必要です。