店長の品格

毎日の営業ご苦労様です!店長として苦悩する毎日ですが、共に苦労している皆さま。また、将来は店長をめざす皆さまといっしょに自分が学んだことを日記に記していきます。

「モノ」から「コト」へ 「モノ」から「情報」へ

最近よく耳にするのではないでしょうか?「モノ」から「コト」へ!

 

成熟市場における事業開発の重要なキーワードといわれているのが、この「モノ」から「コト」へ!です。

 

モノを売るだけでは、もはや儲からない!これからは、「体験(コト)」という付加価値を届けることでお客さんに選んでもらおうという試みですね。

 

この「モノ」から「コト」というキーワードは随分古くから言われてきました。

 

本棚を探してみると2000年出版の本にすでに「モノ」から「コト」へ!そして、「モノ」から「情報」へ!と書かれています。

 

最近のブランドショップなどでは店舗は「売り上げ」ではなく「顧客の体験スペース」に役割を変化させている店舗もあるようです。つまり、店舗では、買ってもらわなくてもいいんですね。商品を認知して体感、検討してもらえる役割が店舗となり、購入はネットでもいいですよというスタンスなわけです。

 

家電量販店では、体感は古くから行われています。テレビは全部ついてますので比較できますし、掃除機やパソコンも実際に使ってみることが出来ます。しかし、みんながやっていることでは意味が薄れてしまいますね。お客さんとしては、どの量販店に行っても体感、体験できますからね。

 

自分の店舗しか体験できないといった「コト」が重要なわけです。

 

テレビなら録画機をつけた時に使い勝手はどうなのか?ネットにつなげると何ができるのか?デジカメなら夜景撮影はどうなのか?印刷するとどうなのか?他店では、お試しできない炊飯器などもメーカーに協力を仰いで実演できないか?などの体感を実現できる店舗が求められているのでしょう。

 

また、体感スペースも見直していく時代になっております。これまでは、ぎゅうぎゅうに商品を並べていたスペース。これからは、プライベートブランドなど自社でしか取り扱っていない商品の体感、体験スペースへと変化させていくことも考慮しておく必要があります。プライベートブランドなら店舗で体感、体験してもらいネットで購入してもらっても会社が儲かりますからね。どの量販店でも扱っている商品よりも自社のプライベートブランドはお得でコスパ、使い勝手もいいですよ!というアピールを店舗ですることも重要な役割となっていくでしょう。

 

また、「情報」もこれからは重要となっていきます。

 

ネット社会ですので商品の知識はお客さんと販売員との差は薄れてきております。しかしながら、プロの情報というものもあります。これらは付加価値となるでしょう。

 

洋服を販売する店舗であれば、どういったものが流行っているのか?それと自店舗に置いてある商品を組み合わせるとどうなるのかの提案など。

 

自動車販売店なら他社のホイールをはくとどうなるのか?など気にする方もいるでしょう。購入後の維持費を抑える裏技なども知っておくとお客さんに喜ばれますし、付加価値となります。

 

さらに、これからは5Gの時代。

 

購入後の顧客管理、顧客満足度の向上、また顧客との結びつきから別の商品の認知へとつなげていくサイクルなどお客様への付加価値としての「情報」以外にもお客さんの「情報」を使い、提案、販促へとつなげていく時代がより求められていくでしょう。

 

アプリなどでお客さんからの「質問」などに迅速に答えることも必要になるでしょうし、新製品情報や修理の依頼などもよりネット化していくと思われます。

 

「モノ」に重きを置いていた時代は、過ぎ去ろうとしております。

 

これからは、「コト」「情報」も「モノ」同様に力を入れていかねばならず、さらに言えば、これをないがしろにし時代に乗り遅れると5年後、10年後の店舗の存在意義は無くなってしまうのかもしれません。

 

時代は、どのように動いていくのか?自分のお店の役割、また現在できることはなんなのか?今すぐにでも明確にし、動き出す必要があるようです!