店長の品格

毎日の営業ご苦労様です!店長として苦悩する毎日ですが、共に苦労している皆さま。また、将来は店長をめざす皆さまといっしょに自分が学んだことを日記に記していきます。

ライバル店に追いつくには考えるより真似をしろ!

近くに強力なライバル店があり、自店の売り上げが下がってきた。そんな事も店舗経営を任されている方なら経験ある方も多いのではないでしょうか?

 

そんな時、まず始めにやっていただきたい事がライバル店の「真似をしろ!」です。

 

売り上げでライバルに勝っていても油断は出来ません。いつまで勝者でいられるかなんてわかりませんからね。

 

そんな時にも「真似る技術」は必要です。

 

昔有名なデパ地下があり、そこには何でも揃っていました。十数年の間ずっと地域でナンバーワンの店舗です。

 

長きに渡る間、地域1番店を守ってきたものの一つが「真似をする事だ」と専門誌のインタビューに答えていたのを覚えています。

 

近くに同じくらいの店舗面積のデパートができ、そこのデパ地下のケーキ屋さんが有名だというと噂が耳に入れば、そのケーキ屋さんをそっくりそのまま自分の店に持ってきちゃう。それがダメなら同じようなケーキ屋さんを持ってくる。総菜なら総菜、パンならパン。ライバル店にお客を取られているようなら、その人気のコーナーをそっくりそのまま自分の店に移転するイメージで営業を続けてきたと言います。結果としてあの店に行けば何でもあるってことになります。あっちの店、こっちの店に行かなくても同じか似たような魅力的な商品が揃っている訳ですからね。

 

私の友人も電気屋さんに勤めていますが、おもちゃ担当を任されたことがあったそうです。今なら電気屋におもちゃはあっても全然違和感ありませんが当時は何で電気屋におもちゃ?って感じだったそうで、知識も何もないゼロの状態。しかも、近くに大きなおもちゃ屋さんが存在する…。

 

半年もすると売れ残りの在庫で店頭が溢れかえる状態になってしまったそうです。

 

そこで上司から言われたのが「考えたって相手はおもちゃのプロ!勝てるわけないからせめて真似しろ!」

 

もちろん、相手の店舗の方がおもちゃの売り場面積が大きいのでそっくりそのままにはなりませんが、エンドの展開、戦隊物は売り場面積の何パーセントか?知育玩具はどのくらい揃えているのか?

 

単純に相手の売り場をぎゅーっと圧縮した売り場にしたそうです。

 

今までないがしろにしてきた、女の子のおもちゃが広い面積をとっていたり、導入していないおもちゃも沢山あったえいと新しい発見も…。

 

結果としては、価格は変わらないらしいのですが、ポイントが多く付く分、ライバル店よりもお得で徐々にお客さんも増えていったそうで、ライバル店に勝てずとも、電気屋のおもちゃコーナーとしては十分に善戦と言える数字になったと言います。

 

あれこれ考えても結果がついてこない場合、とりあえず真似をする事もひとつの手段なのでしょう。