頼られる人頼られない人
部下に頼られない上司・・・。結構傷つきますよね。
この頼られる上司と頼られない上司て何が違うのでしょう。
頼る側の心理でいうと「頼る」という行動は心理学的に「援助行動」といいます。
人に頼ると「助かった」と思う反面、自尊心(プライド)が傷つくことってありませんか?
何かを借りるときなんかもそうですよね。「申し訳ない」と思ってしまい、単純に喜べません。ですから、あとでお返しをしなきゃと考えるわけです。
また、ラタネという心理学者は、対人関係におけるインパクトの大きさは3つの要因によって決定されると分析しています。
1.相手の力。相手の権力、地位が高いとインパクトが強いとしています。相手の権力や地位が高ければ、それだけ助けてもらえる可能性は高くなるわけですが、反面、気おくれしてしまい助けを求めるのに勇気が必要というわけです。逆に力の弱い人物には抵抗なく助けを求めやすいんですね。
2.相手の数。数が多ければ、それだけ受けるインパクトは大きくなるとしています。この仕事、終わらないから助けてくれ~。よーし!みんなで手伝うぞ!って会社中で自分の仕事手伝われたら、後でどんだけ頭下げなきゃならんのじゃ!って気おくれしますね。
3.相手との距離。相手の人との距離が近ければ近いほどインパクトは大きくなると分析しています。面と向かて頼むよりも、ネットの相談など知らない人に頼る方が気が楽ってことです。
つまり、頼られない人は、あの人は仕事ができないから頼まないというわけではない場合が殆ど・・・。自分の自尊心の傷つくインパクトが大きいから気おくれしている場合が多いわけです。
どう見ても、仕事が追い付かないで助けを求めている部下などいたら、まず、こちらから声をかけてあげるべきですね。頼られない上司に心を痛めているのではなく、手を差し伸べる上司になるべきです。