買う気のない相手をその気にさせる。リピート話法とは
リピート話法とは、リピート。つまり、繰り返すという意味です。
これは、心理学的にも立証されており、ケント大学で実験も行われました。
ある映像を数人の人物に見せます。その映像に出てきた人物は、素手だったのですが、映像を見終わった後に「あの人は手袋をはめていた」と間違った情報を与えます。
すると、1度だけ間違った情報を与えられた被験者よりも3度繰り返し間違った情報を与えられた被験者の方が6倍以上も「そういえば、あの人は手袋をはめていた」と間違った情報に支配されてしまったのです。
これは、営業や接客業にも十分応用が利きます。
「この乳液を寝る前につけるだけで、翌朝お肌の調子が完璧になります。」
なんて、言われても「ウソっぽい」って思ってしまいますね。
しかし、「ちょっと、つけただけで潤っているのがわかりませんか」
と言われれれば、「そうなのかもしれない?」と感じてしまいますね。
「右手に乳液をつけて、左手と比べるとわかりやすいですよ。ほら、全然違うでしょ」
と言われたら、ホントに違うと感じてしまいます。
「どうでしょう。これを使ってもっと綺麗になりませんか」
最初は嘘くさいと思っても3回も繰り返されるとその気になってしまうわけです。
電気屋さんなんかでも使えます。
「このスピーカーは、メチャクチャ音がいいんですよ。」
「どうです?わかります?音の広がり・・・。いい音でしょ」
「このいい音でクラシックなんて聞いたらオーケストラが家にきたようですよ。」
目で見て明らかな違いが分かる商品なら別ですが、感覚など、あいまいな価値観が売りの商品では非常に有効です。