安値販売の危険性
お客さんが来ない・・・。買ってくれない・・・。
そうなった時にまず考えるのが値引き販売ですね。他店よりも1円でも安く売るぞ!
しかし、これってお店にとっては、かなり危険な行為であり、なるべくなら避けたい道です。
確かにディスカウントで成功している企業はたくさんあります。
1000円カットの美容室とか100円均一。激安のステーキ屋さんやうどん屋さんもありますね。
しかし、これらの企業は安くできるシステムがちゃんとあるんですね。
1000円カットなんかはシャンプーしませんし、カットの時間も15分くらいでしょう。
ステーキ屋さんやうどん屋さんでビックリするくらい安いお店は、回転率がめちゃくちゃいいんですね。
だから、安値販売しても儲かるんです。
例えば、1時間しっかりカットしてシャンプーもして、待っているお客さんにはコーヒーまで入れる美容室が客が来ないからと価格を1000円にしたら・・・。潰れてしまいます。
ゆったりとしたテーブルで目の前でステーキを焼いてくれるような店がいきなりステーキと同じ価格で販売したら?やっぱり潰れちゃいますね。
安値販売をするのであれば、しっかりとしたシステム。安売りができる土台を作っておかないとただただ従業員は疲労困ぱい。サービス低下になってしまいます。
しかも、安売りするなら地域で1番を目指さなければなりません。
「私はいつも地域で2番目に安い、あの店で買いものするようにしている」
なんて人はごく稀です。普通は1番安い店にいきます。
当然、価格競争に参戦することになります。
力のある大企業なら別です。価格でどんどん攻めていって相手が倒れるのを待つのもありでしょう。しかし、中小企業であるならば、安値販売をして顧客を獲得するという行為は、なるべくなら避けねばなりません。
なぜ、安値販売をしようとするのか?売り上げを上げたりからですよね。
それであれば、サービスの向上。また、コストのかからない広告。インスタやツイッターを利用しお客さんがお店を紹介してくれるようなシステムの構築。独自のサービスの強化などを今いちど考え直す方が先決です。
有り余る資金力を誇る大企業なら別ですが、中小企業がそれらと戦うために安値販売をすることはかなり危険です。それよりも値上げしてでも売れるような店舗経営を目指しましょう。