量が増えると効果は減る!
マクロ経済学で「限界効用逓減(ていげん)の法則」というのがあります。
どんなに好きな食べ物でも食べ過ぎると飽きてきますね。
量が増えると1単位あたりの効用は減っていくという法則です。
最初は、満足していたものでも量が増えると満足度は減っていってしまうんですね。
たとえば、広告なんかもその場合があります。
1000部チラシを配ってお客様が5倍に増えた!よし!それじゃ3000部チラシを配って最初の15倍のお客様を呼ぶぞ!
っと、準備万端にしても、さほど客数が伸びなかったなんてこともあるでしょう。
最初のチラシを配ったお客様と別の方に配る分にはいいのですが、最初のチラシを見て来店された方に再びチラシを配っていたとしたら、その方は「最初ほどのインパクト」をチラシに感じなくなってしまっている場合があるわけです。
この「限界効果逓減の法則」は、いろいろな場面で見ることが出来ます。
同じようなイベントを繰り返しても効果が徐々に減ってくるとか、個人の仕事に関しても一定の量を越えると著しく効率や精度が低下するとか・・・。
人員やコストを増やしたのに思ったほどの効果が得られないといった場合は、この「限界効果逓減の法則」を思い出してみてください。
そして、チラシやイベントなら思い切った内容の変更や委託業者を変えてみるとか、仕事の内容ならいったん手を止めさせ、別の作業をやらせてみるとか・・・。
すると、期待する効果が再び得られることがあります。